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大きな桜の木の下で

第16章 幸せな朝

自然と目が覚めた

横にある温もりに安心し

いつもよりスッキリとした目覚め

それにしても、寝顔も綺麗だな

まつ毛なんて長くてクルッてしてるし

赤い唇がちょっと開いて思わず触りたくなる

ずっと見ていたいなぁって思ったら

サワサワと腕を動かし俺の髪に指を絡め

安心した顔になったと思ったら

瞼がふるふると動き出した

「翔ちゃんおはよう。起きる?」

いやいやと首を振りながら胸に顔埋めるから

髪が当たって擽ったい

「擽ったいよ翔ちゃん、ほら起きて」

「…んっ…さとしくん…おはよう…」

全部平仮名に聞こえる声…可愛いぞ

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