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大きな桜の木の下で

第60章 ごめんなさい

「ほんとにわからないの?」

涙と怖いのとで声が出せずに

頷く事しか出来ない

「なんで?上田の事…黙ってたの…」

上田さん…なんの…あっ…

「ごめんなさい…忘れて…いっ…」

腕の力が更に強くなって痛みが走る

「忘れてたんだ…
上田にも忘れてって言ったもんね」

「ごめんなさい…私…
上田さんがいるの…忘れて…あんな格好…
恥ずかしかったから…ごめんなさい…」

「恥ずかしい姿…見られたんだ…」

「ごめんなさい…智くん…許して…」

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