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大きな桜の木の下で

第62章 暴走

身体中に噛み付くように跡が残るキスをして

何度も俺に泣きながら謝る翔子

乱暴にに扱う俺を怖いと怯えながら

それでも許してと…泣く翔子…

こんなに愛おしくてたまらないのに

止められない自分が怖くなる

俺はいつか翔子を壊してしまうのか…

「あっ…いっやっ…もう…やっ…
おねがい…もう…ゆるして…こわい…
ごめんなさい…やっ…やだ…
もう…ゆるして…ごめんなさい…」

何度目かの許しを乞う声にハッと我に返る

このままじゃ翔子を壊してしまう…

今は側にいない方がいい

ベットから降り翔子から離れようとしたら

「いや…いなかいで…智…やだ…」

こんな酷い事をする俺を引き止める声…

「独りにしてくれ…」

振り向いたらまた同じ事をしそうで

一度も振り向かず寝室を出た

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