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大きな桜の木の下で

第63章 後悔

起きた時に俺がいたらまた恐怖が蘇るだろう

それにそろそろマヨさんが出勤してくる時間だ

そっと寝室を出て浴室へ

冷たいシャワーを浴びながら

昨夜を思い出し声を殺して泣いた

「坊ちゃん朝食が出来ましたよ」

俺の声にきっと気が付きながらも

何でも無い事のように声をかけてくれる

いつもなら翔子も起きているのに

何時までも出て来ないから

きっと何か感づいているのだろう

さっと身支度を整えてダイニングへ向かった

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