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大きな桜の木の下で

第67章 赦される

ふと身体を見れば今日のでは無い変色した痣…

手首にも俺の指の跡…

もしかして…電気を消したのは

俺のを咥えるのが恥ずかしいのもあったけど

この痣を俺に見せないために?

身体を洗う時も首や腰に腕を絡めて

俺に見えないようにしてた…

洗濯機に入れようとシーツを持ち上げたら

爪先に何かを踏んだ感触

拾って見れば…これって…

昨夜俺が引き千切った服の…

気になって寝室のゴミ箱を覗けば

紙袋に包まれた新しいゴミ

中を確かめれば昨夜の服

ごめん…翔子…こんな俺の事…

シーツなんて投げ捨て

すやすやと何もかもを許すように

少し微笑みながら眠る翔子を抱きしめた

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