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大きな桜の木の下で

第4章 再会

「俺も好きだよ」

えっ⁉うそっ⁉

「離して…」

「嫌だ」

「……離して…じゃないと…私…」

「泣くほど嫌なら、結婚やめたら?」

「…やめない…」

「俺の事好きなのに?」

「好き…好きだから…お願い…一度だけ…
一度だけでいいから…
キスして…そしたら私…
さとし君の事忘れて結婚出来るから…」

「…嫌だ」

「…ごめん…そうだよね…
私…さとし君の事考えて無かった…
ごめんなさい…」

「忘れられるなんて嫌だ」

「えっ?」

チュッ

「うん、忘れない。ずっと好き…ありがと」

ギュー‼

えっ⁉

「ごめん、やっぱり一度じゃたりねぇわ」

「……うん……」

さとし君が優しく抱き寄せてキスしてくれる

徐々に強く抱きしめられて

キスも激しくなる

どうしよ…

なんだか…ふわふわして何も考えられない…

自分の身体じゃないくらい…

力が入らなくなる…

不意にさとし君がキスをやめた

「悪い、キスだけじゃもう止まらない」

「…うん…」

「うちの別荘来る?」

「…うん…」

「いいの?
やっぱり嫌だって言っても帰さないよ。」

「うん」

「結婚するんじゃないの?」

「…する…よ…」 

「俺の事好きなのに?」

「好き…好きだけど…結婚はやめれない…」

「そっか…」

「相手の人には悪いと思う……だけど…」

「ん?」

「…最初の人は好きな人がいい…」 

「ほんとに俺でいいの?」

「さとし君がいい…会えなかったのに…
ずっと好きだったんだもん」

「じゃあ、おいで」

「うん!」

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