テキストサイズ

人から見れば地獄。ただ僕は幸せだ。

第2章 人生の転機。

ある日の夜、男子中学生の数人が高校生に呼び出された。
その中に僕も入っていた。
呼び出したのはその施設のリーダー的な存在で、逆らったら暴力で解決するような人間だ。
この施設きてから初めてのことでなにが起こるか不安でいっぱいだった。
ストレスが溜まったから殴らせろ。
お前らはサンドバックだ。
そう言って片っ端から殴り、蹴り、踏みつけ自分の力を主張しその場を支配することに酔っていた。
ただ僕は大したことないと思った。
今まで受けてきたものに比べたら生ぬるい。
そう思った僕は抵抗することを決め、高校生相手に歯向かった。
殴られても殴り返す。自分からは絶対にひかない。
そう決めてたのが相手に伝わったのか、高校生が先にねをあげた。
しかし僕は相手が今後二度と自分に歯向かってこないように徹底的にやることを覚えていた。
僕は相手が泣こうが血を吐こうが徹底的に殴った。

高校生の声が大きくなり、静寂した施設内に響いた。
先生が様子を見にきて僕をとめた。
僕は落ち着きを取り戻し、事の顛末を話した。
全て正直に嘘偽りなく話したが、悪いのは僕になった。
力ある者が弱き者を守る。
自分の力を制御しなさい。
僕は意味が分からない。
僕は手を出され、自分の危機を回避するために同じ土俵で暴力をつかったのだ。
自分から手を出すことはない。
もしやらなかったら立場は逆だった。
思ったことを言ってしまい、先生はなにか納得した感じで同じ思いをさせてやると言い僕を体育館に連れて行った。
1発殴れ。
そう言われたのでとりあえず握りしめた拳で軽く殴った。
これで正当防衛だ。
そう言われ僕はその先生にボコボコに殴られた。
その先生は空手有段者で週に2回は警察署に行き空手を続けていた。
その先生の殴る、蹴るは痛みほとんど感じなかった僕でもすごく痛かった。
腹に蹴りが当たった時変な音がした。
ゴリュッ。
息ができなくなり、その場に倒れた。
病院に搬送され、レントゲンを撮った。
肋骨が折れていた。
子供同士の喧嘩ってことでその事実は揉み消された。
僕はこの事件をきっかけに施設内で先生、生徒と対立し戦って行くことになる。
しかし学校ではすごくバカキャラでよく笑いよく話す人間だった。
僕は自分を使い分けていたんだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ