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人から見れば地獄。ただ僕は幸せだ。

第2章 人生の転機。

あの事件から数ヶ月が経ったが僕の生活は安定しなかった。
毎日なにかしらの出来事が起こり、僕はその中の中心にいつもいた。
周りから見たら僕が事件を起こす側であり、問題児だったのだ。
だがこれだけは言える。
僕から手を出すことも喧嘩を売ることもない。
僕はただ普通に生きたいんだ。
みんなが僕を腫れ物扱いし、僕を受け入れない。
施設内で群れることを嫌った僕は多数対1という喧嘩がしょっちゅうだ。
顔を殴ると周りにばれてしまうから僕は顔から下痣だらけだった。
それでも僕は大人に頼ることはしなかった。
なぜなのか。
一度相談しにいったことがあるが、僕の怪我が大したことないという理由でお前にも落ち度がある。と言われたからだ。
結局この時もまだ信頼できる先生が誰か知らなかった僕は大人は敵だと再認識する。

学校のプールの授業の時にそれが問題になった。
僕の上半身はアザだらけだからだ。
青い所や、黒く滲んで内出血してるところはある。
ベルトで叩かれミミズ腫れも所々にある。
一般の生徒が僕の体を見て青ざめる。
痛々しい僕を見て泣く人や具合が悪くなる人がたくさんいた。
僕は8歳から体にアザがない日などなかったので当たり前すぎて気にならなかったがこの時にこのことが普通じゃないと知り、隠さなければならないことだと学んだ。
体育の先生が尋ねる。
どうしたんだ?なにがあった?いじめか?
はいなど言えるはずがない質問に僕は呆れた。
呆れて言う。
喧嘩です。僕にも落ち度があったため大したことではないのです。
これが僕の日常であり、授業に差し支えることがないので気にしないでください。
学校の先生がそれで分かったと言うはずがなく、学校と施設の面談が行わられた。

面談が終わり施設の先生に呼び出された。
なんでもっと早く言わなかった。
大ごとになる前になんとかしろ。
ここまでくると僕は笑うしかなかった。
世の中は腐ってる。笑笑

しかしここで僕の担当だった人が一対一で呼び出し話をしようと言った。
この人も周りの大人と一緒で面倒事が嫌いで、自分の保身を考える大人と思っていた。

しかしこの先生は周りの大人と違い本音で僕と向き合ってくれた。

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