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人から見れば地獄。ただ僕は幸せだ。

第2章 人生の転機。

僕が我慢してること、変わろうとしてること、違う自分になろうともがいてることは誰にも知られたくなかった。
問題児と呼ばれてる僕が真面目な人間になったと周りに思われたり、言われたりするのが恥ずかしかったのだ。
そんな僕は自分を鼓舞するように集めた人達の前で相手をけなす。
フラストレーションをマックスにさせる為でもあったがまわりを盛り上げる為でもあった。
いざはじまってみたら一本背負いひとつで泣いてしまった。
僕もそうだが周りの子供達も興ざめだ。
しかし次の瞬間いきなり奇声をあげ、カッターをとりだしたのだ。
目も座っていて、本当の殺意を僕ははじめて目の当たりにした。
切りかかってくる前に僕は止めようと必死になり、相手の事を考えることなんてできなかった。
殴る手をとめたら殺されるかもしれない。
そう思った僕は相手が気絶するまで殴った。
皮がめくれて血だらけの拳。
僕は窓に写っている自分をみて母親が頭をよぎる。
もう取り返しのつかないところまできてしまったんだ。
後戻りはできない。
この時僕は自分の人生はどうでもよくなった。
子供達が怖くなって先生を呼び出していて先生達が駆けつけた。
大事件だ。
病院に搬送、面談、隔離房。
日に日に慌ただしくなる。
そして僕は児童相談所に今回の事件の顛末やこの先の話しをしに行くことに決まる。

こんな事件を起こして児童相談所に行く事が決まった生徒は二度と戻ってくることはなかったため僕はもう戻ってこれないんだなと決心した。

僕は全てにどうでもよくなって学校の友達にも何も言わずに施設を後にする。

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