テキストサイズ

君がスキ

第2章 ホントのキモチ

翔は、とてもきれいに、しかも素早くじゃがいもをむいた。

潤「すごいね。得意なの?」

にんじんを切りながら問いかける。

翔「昔から親がよく海外出張いってて。自分たちがいない間も食べたいもの自分で作れるようにって、料理を叩き込まれた。」

たまねぎのせいで痛くなった目をこすりながら翔が答えた。

潤「そっか。」

俺も母さんが夜勤多いし、父さんは料理できないしで、自然に自分で料理するようになったっけ。

そうこうしているうちにカレーができあがった。

翔「うわ~、うまそう!」

潤「ほんとだね!」

今まで食べたどのカレーよりもそのカレーは美味しかった。

潤「でも、ちょっと作りすぎちゃったね。」

翔「ああ、そうだな。じゃあ、明日も食べにきてくんない?腐らせちゃうのもったいないし。」

潤「そうだね、翔がいいならそうする。」

翔「俺は全然いいぞ。いつでも来い。」

潤「ふふ、そっか。じゃあお言葉に甘える。」

そんなことを言って、二人で笑いあった。
それからまた少し勉強して、そろそろ風呂に入るか、という話になった。

翔「潤先に入っていいぞ。俺は後でいい。」

潤「ありがと。じゃあお先に。」

風呂に入って疲れをとった。やっぱ風呂最高。そのまま十分ほどつかって風呂をでる。
風呂を出ると着替えがそこにおいてあった。
その上に紙があって”これ貸す。良かったら着て”と書いてある。

ありがとう、翔。
それに着替えて翔のいる部屋に戻った。

翔「おお、出たか。」

潤「うん。これ、ありがとう。」

翔「どういたしまして。じゃあ、俺風呂行ってくる。」

翔「うん。」

そのまま、俺は勉強していた…んだと思う。でも、なんだか瞼が重くなってきて。
気づいたら、寝落ちしてた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ