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君がスキ

第2章 ホントのキモチ

朝起きると、リビングから良い匂いがした。

リビングでは、潤が朝食を作っていた。

潤「翔、起きたの。朝ごはんできてるよ。」

翔「ああ、うん。」

潤「カレーにしようかとも思ったんだけど、朝からカレーはちょっときついかなと思って、ハムエッグ作ってみた。」

ん?ちょっと待て。なんで潤が朝食作ってんだ?
起きぬけで頭が働かなくなっていたが、よく考えるとおかしい。

それが顔に出ていたのか、潤がこたえた。

潤「なんか、いつもの癖で。翔のうちだってこと忘れて作っちゃって。…ごめん、嫌だった?」

翔「いや、全然!」

慌てて首を横に振る。嫌なわけないじゃないか!
潤は俺の好きな人である。そんな人に作ってもらって嬉しくないやつなどいるはずもない。

潤「よかった~。」

安心したような顔で潤が言う。
そんなかわいい顔すんなよ、押し倒したくなる。
昨日気づいたばかりのこの気持ちはすぐに大きく膨らんで、そのうち収拾がつかなくなりそうだ。
でも、きっとこの気持ちを伝えたら、潤ははなれていくだ
ろう。
正面で楽しそうに朝食を食べる潤。
この笑顔が見れなくなると思うと、胸が張り裂けそうになる。

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