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君がスキ

第1章 出会い

こいつは俺と同じなのかなと思った。

翔「へぇ、かわいいじゃん。」

雅「でしょでしょ~。翔ちゃんは?」

翔「俺はいねぇよ。」

なんとなく、言わなかった。

雅「そっか~。残念。居たら相談できるかなと思ったのに。」

翔「そのために俺と友達になったのか?」

雅「ううん、違うよ?でもすきな子のことを
相談しあえたらちょっと楽にならない?」

俺は、あいつが好きなのかな?
それとも関心があるだけ?悩んでも答えは出ない。
女の子を好きになった時はもっと軽くあいつが好き、
とか言えたのに。
好きだとちゃんとわかっている雅紀とは全然違う。

そうしてその日はずっとそのことばかり考えて。
高校初日なのに、悩み事ができてしまったな、と
ぼんやり思った。


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