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君がスキ

第1章 出会い

Sside

入学式から一ヶ月。俺は、いまだ潤と会話したことすらなかった。

そりゃ、クラス違うし。(俺は4組、あいつは1組)

別に、俺が一方的に意識してるだけだし。

当たり前っちゃ当たり前かもしれないけど。

で、それは雅紀も同じようで。

雅「ね~、今日もにのちゃんと話せなかった~。」

翔「まだ会話したこともないのに‘’にのちゃん‘’なんて呼んでるのかよ気持ちワリィな。」

雅「え~、ひどくない?」

ひどくねぇよ、なんて言い合いながら、廊下を歩く。

放課後、部活のため俺たちが遅くなったからか、
人はまばらだった。

あぁ、今日も進展ナシか、なんて考えてながら、
図書室の前を通りかかったとき。

争う声が聞こえた。



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