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君がスキ

第1章 出会い

俺達は一瞬立ち止まった。
すると、中に潤と二宮と知らない奴らがいて、争ってるのが見えた。
それを見て、俺と雅紀は一瞬視線を交わした後、図書室に飛び込んでいった。
中に入ると、さっきよりも様子がよくわかった。

俺達の知らない生徒数名に脱がされかかっている潤と二宮。

嫌がっている二人を下品に笑いながら見てる奴ら。

俺は頭にきて叫んだ。

翔「何やってんだ!」

生徒「ああ?見りゃわかんだろ。脱がせてんだよ。けっこう可愛い顔してるから、目ぇつけてたんだ。お前らもヤるか?」

その一言で完全に頭に血が上った。
それは雅紀も同じで。
そして、俺らはそいつらに掴みかかっていった。

怒りに任せて殴ったり蹴ったりしているうちに、敵はみるみる倒れていって。

気づくと全員倒していた。

倒れているやつらは、みんな怯えるような目をしていて。

だから、俺はできるだけドスのきいた声で言った。

翔「もうこいつら襲うなよ。襲ったら、今度は殺すからな。」

もう、こいつらは二度と人を襲わないだろう。

そして俺は、行こうぜ、と雅紀に声をかけて、戸惑ってる二宮と潤も図書室から連れ出した。

図書室からでて4人で歩いていると、2人から礼を言われた。

和潤「あの、ありがとうございました。」

翔「いいんだよ、別に。」

二人に事情を聞くと、どうやら二宮が襲われかけてるところを潤が見つけて止めに入ったら、潤も餌食にされてしまったようだ。

それを聞いてると、あんにゃろーども、もう一発、いや十発ぐらい殴っとくべきだったな、なんて気持ちになってきた。
…まぁそんな男だと潤に知れたら嫌われそうだからやめとくけど。


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