無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「すみません！いや、これは・・・うっかりというか、たまたまで・・・・。」
「・・・悠・・・？・・・・どうして・・・」

慌てて崇の上から下りた千絵の脚元にはポタポタと白い液体が垂れていた。

「千絵、俺と別れてくれ。コイツがいいならコイツと一緒になれ。」
「千絵ちゃん。あのさ。悠もけっこう遊んできたけど、こんな遊びはしてこなかったと思うよ。悠を解放してあげなよ。」

「違うの、違うの。こんなことしたの、今日が初めてなの。許して。」

俺はあの旅行の時の夜の録音したものを再生した。

「えっ！？あの時起きていたの？」
「もう無理だから。千絵が出て行かないなら俺が出て行く。それと、崇。金輪際、彩・・・優奈に近づいたら千絵と浮気した慰謝料取るからな。」

青くなっている千絵。

「千絵ちゃん、遊びが過ぎたね。せっかくだからこのまま彼と遊んで帰ってきなよ。それまでには悠の荷物運んで、離婚届の用意しておくからさ。」

和成は冷たい笑顔でそう言い放ち、俺の肩をつかみ車まで連れて行った。