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my life

第21章 my lyfe-クリスマス

滝田さんと同伴した彩がinifinityに到着して、準備をしている間に滝田さんに声をかけた。

「今日、彩ちゃんにケーキもらったんだよ。チョコレートケーキ。可愛くラッピングされててさ。時々こうやってお菓子とか作ってくれるんだけど、そこらへんの店のより美味しいんだよ。俺の好みに合ってるっていうか。」

「いいですね~。俺たちスタッフにも今日、ケーキ作ってくれたんです。確かにおいしかったですよ。」
「それは良かったね。彩が作るのは何でもおいしいからいいよな。」

滝田さんとは週に3回同伴しているはず。
その度に何をしているかまでは聞かなかったが、彩の手作りのものを食べていると聞いて、正直、妬けた。滝田さんが彩と呼び捨てにしたことに違和感を感じたけど、次の会話ではまた「ちゃん」呼びになっていたから気のせいかと思っていた。

「最近、彩ちゃん元気ないみたいだけど何かあったか知ってる?」
「え?そうなんですか?あまり変わらないように見えますが。」

「石井くんがそう思うなら気のせいかもしれないけど。元気そうにしているけど、何か気になるっていうか。」
「そうなんですか。俺も気にしてみておきます。ありがとうございます。」


滝田さんと話しているうちに彩が支度を終えて席についた。

滝田さんが言うように彩をもう少し気にかけてやるか。

『家に着いたら電話くれ。』

彩にLINEして電話がくるのを待っていたけど、気が付いたら眠ってしまっていた。

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