テキストサイズ

my life

第24章 my lyfe-バレンタイン

バレンタインか。
学生時代のバレンタインは大変だった。
下駄箱には入れるな。下駄箱に入っている時点で破棄するからと言ったのが効いたのか、登校した時は下駄箱は無事だった。

クラスに入るといつ作ったのか、俺専用のチョコ配達ボックスみたいのができていて。

全員それに入れてくれればいいのに、机の中にも入っていたり、移動教室の後にはバックの中にも仕込まれていたりして。

大量のチョコを捨てるのも申し訳なくて。
和成とか、他の友達に配ったりして。

3月になるとお返しを期待する奴らが目をキラキラさせて俺を見てくる。

お前たちが勝手に押し付けてきたんだろうが!って怒鳴りそうになった。

身体の相性がいい奴にだけお菓子を渡したっけ。

千絵と結婚してからはチョコを多量にもらうことはなくなって、チョコを何個もらったなんて数えることもなくなった。

久しぶりに感じる少しワクワクするこの感じ。
彩。あとマリアとナツキあたりはくれそうだな。

そんなことを考えていると

「石井さん、顔キモイっす。」
「うっせー!」

つっちーに突っ込まれてしまった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ