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携帯を見るとマリアと彩からLINEが入っていた。

『逢いたいなぁ。時間できたらマリアのとこに来てね。いつでも待ってるから。』

『おはようございます。ちょっと寂しくなってしまって。声が聞きたいななんて・・・。忙しかったら大丈夫です。』

今日こそはゆっくりしたい。そう思って、マリアには今週末には必ず行くから待ってろよと返信をした。
家に帰ってから彩に電話をしようと思ったら和成から電話がかかってきた。

「久しぶり。この前飲んだ中学の同級が一緒に飲もうって言ってるんだけど、お前も参加する？」
「なにそれ。面白そう。行くに決まってんじゃん。」

「あー、あと、あの子は連れてきたらダメだからな。彩ちゃん。」
「は？意味わかんねーけど。わかった。和成のおごりだとうれしいんだけど。」

「クソったれ野郎に金使う気はないけど、悠が好きな酒は用意しておくよ。」
「それで、場所は？」

「別荘でとかどう？あそこなら騒いでも周りに迷惑にならないし。」
「いいね。そのまま寝ても平気だしな。」

思いがけない和成からの誘いと、彩を連れてきたらダメと言われたことで、彩に電話をするのを忘れてしまっていた。

気がついたのは翌朝のことだった。