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my life

第8章 my life-急接近

思いもよらない展開にどうすれば少しでも長い時間を彩と過ごせるかを考えた。

「なぁ。彩は腹へらねぇの?」
「少しは減ったんですけど、大丈夫です。家に帰ってシャワー浴びて寝ちゃうので」

「知り合いの店がお遅くまでやってるんだけど、そこに向かっていい?今日行くって約束しててさ。」
「約束あるのに送りだなんて、本当にすみません。」
「いや、行けばいいんだから彩付き合えよな。」

彩に嘘をついて知り合いの店へ。

遅くまでやっているバー。

ノンアルコールカクテルをオーダーしたのに知り合いは勘違いをして俺にノンアル、彩にカシスオレンジを出したことに全然気がつかなかった。

「彩ってなんでこの仕事始めたんだ?酒が好きなわけじゃないだろ」
「山崎さんから聞いていませんか?私の話はあまり聞いても楽しくないと思います。それより、浴衣の時ありがとうございました。ちゃんとお礼しなきゃって思っていて。」

「あぁ。あれは俺たちも悪かった。あれから垂れ目のやつ来ないけど、もし次来た時は気をつけろよ。」
「はい。」

その後もミキやチアキ、つっちーの話をした。彩は一番最後に送られるが、週末はたいていつっちーから呼びだされて買い物や食事に付き合ってるとか。

「この前は妹さんの誕生日のプレゼントを一緒に選んでほしいってお願いされて行きました。私のセンスでいいのか不安でした。」

彩の情報からやはりつっちーが彩の事を気に入っていることは明らか。ただ、問題は彩がそれに気がついていないってこと。

つっちー残念!

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