テキストサイズ

my life

第10章 my life-千絵の秘密

「誰ですか?」
「ん?あぁ、彩。」

「え!?何で?」
「彩は俺がスカウトしたって聞いたろ?彩は俺が助けた・・・ようなもんかな。
あいつ、前に付き合っていた男と婚約して、もうすぐ結婚ってころだったらしいんだが、男が浮気していて。結婚する前に遊びまくりたかったとか。
さらに借金していてな。金に困った男は彩を風俗に売ろうとしたんだ。」
「なんですか。その話。」

「その風俗の店長が俺の知り合いで。可愛い子がいて、身体も最高だっていう子が面接にくるって聞いたから一緒に見に行ったんだよ。興味本位で。そしたら、彩は男に騙されたいて風俗のことなんて聞いていなくてな。
それからその彼氏を避けていたんだが、風俗がだめだってわかったからなのか、彩を自分の物にしたいと惜しくなったのかはわからないが、その男が彩の周りをうろついては彩を連れ戻そうとしているらしい。
今彩が住んでいるのは俺が管理しているアパートを一部屋貸してるんだ。ま、保護だな。」
「そんなことがあんたんですか。」

「彩が働いていた職場まで押しかけて、隙を狙っては連れ戻そうとしたり、大変だったみたいで。俺にとっては可愛い娘みたいに思ってるんだ。石井、お前彩のことちゃんと見ていてくれよな。」
「はい。わかりました。」


彩の過去を。Infinityで働くきっかけを聞いた俺は彩のことを守ってやりたいと、そう思った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ