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「先週末の送りってすぐに帰れたか？」
「先週末ですか？えっと、土屋さんは知り合いのバーに忘れ物しちゃったらしくて、そこに寄ってからだったので、家に着いたらもう朝でした。
土屋さんって結構おっちょこちょいですよね。いつも忘れ物ばかり。うふふ。」

「そんなわけないだろ。あいつ、彩のこと好きだろ。」
「えー！ありえないです。」

顔を赤くして慌てだす彩。

「もしかして彩もつっちーの事好きなのか？」
「いえ・・・っていうのもおかしいですけど、いつも送迎してくださって感謝していますけど、私、今は恋愛とかはちょっとお休み中なんです。」

そう言って下を向いた彩。
俺はさっき聞いた山崎さんの話を思い出していた。

「この前の事はつっちーには内緒な。じゃないと俺、殺されそうだから。それと、困ったことがあればいつでも電話しろ。」
「奥さんいる方には電話はしたくないです。」

「ほかの子にも言ってることだし、仕事だったらそういうの関係ないだろ。」
「わかりました。じゃあ、何かあったときはお願いします。」

他の子にも確かに言っているが、来る内容はたいていふざけた内容のメール。

なんでもいいから彩とつながりたかった。

しばらくすると山崎さんが戻ってきた。

「お、仲よく飲んでるか？彩はウーロン茶だけどな。２件目行くか？もう１件気に入ってる店あるんだよ。」