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my life

第11章 my life-本性

翌朝、温泉に入っていると龍之介も入ってきた。

「おはようございます。ゆうべ、寝れました?」
「ん~まぁそれなりに。」

龍之介は気まずそうな顔をして言った。

「こんな事話していいのかわからないんですけど、崇と千絵ちゃんちょっと気を付けた方がいいかもしれません。二人の距離が近すぎるっていうか。」
「なんだ?何かあったのか?」

焦る顔をする龍之介。
コイツが悪いわけじゃないのに。

「いや・・・昨日寝てたら二人の変な声が聞こえた気がして。朝起きてからも二人で話す雰囲気っていうんですか。それが昨日より親密に感じたのでって、こんな話、旦那さんに失礼ですよね。すみません。」

龍之介って奴は良い奴だな。
崇の友達なのがもったいない。

「いや、俺も聞いた。二人が仲良くヤってる声。」
「えっ!じゃあなんで怒らないんですか!?俺が言うのも変ですけど。」

「千絵はああいうヤツだから。もう諦めてる。欲しかったらやる。」

龍之介は難しそうな顔をしていた。

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