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溺愛メイド

第1章 1

次の日もご主人様は帰ってきた形跡がなく、一人で業務にあたった。

ご主人様がいないとする事がそもそも少ない。
もともと綺麗な部屋だし、ご主人様も結構綺麗好きだから掃除もしれている。

今日もティータイムがなく日が傾いている。
ご主人様の寝室のシーツを整えていると、またご主人様の匂いがした。私はベッドの横にしゃがみ顔を少し埋める。


カタッ


物音がして後ろを振り返るとご主人様が立っていた。

「あっ、ご主人様、お帰りなさいませ」
急いで立ち上がり、思わず声が裏返る。

「うん、ただいま。これ、お願いね」
何だか機嫌良さそうなご主人様は特に何も言わず、小さいスーツケースを渡してきた。

ご主人様、出張だったのかな。
スーツケースの中の洗濯物を洗濯し、仕事道具は書斎に運んだ。

(匂い嗅いでたの見られてなかったのかな)


1日の仕事を終えお風呂上がり、髪を乾かし終わると私の寝室にノックがあった。

「はいっ」

扉をあけると、いつもセットがされている髪が下りてサラサラヘアになっているお風呂上がりのご主人様がいた。上質そうな白いバスローブを着ている。

「ちょっと残業出来る?」
そう言いながらご主人様は出張先で買ったであろうデザートを見せてきた。
キラキラしたミニパフェ。
すごい美味しそうっ!!


「はい、大丈夫です!この格好でも良いんですか?」
私はもう既にパジャマを着てしまってる。。

「いいよ。一緒に食べようか。俺の部屋おいで」
いつもよりラフなご主人様はもっと優しそうでドキドキしながら跡をついていく。

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