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溺愛メイド

第1章 1

自室に戻りシャワーを浴びる前に、ご主人様にかぶせてもらったバスローブをキュッと引き寄せて匂いを嗅ぐ。

ご主人様の匂い好きなのバレた、、、。

シャワーを浴びる前の鏡は恥ずかしくてもう見れない。とりあえず早く仕事を始められるようにささっと身嗜みを整える。

今日の制服は珍しくタイトスカートタイプのメイド服だった。世の中には色んなメイド服があるんだなぁ。。。


とりあえず色々恥ずかしいところ見られたけど、切り替えなきゃ、、、!!


気合を入れて朝食の準備、掃除洗濯、備品の補充いつもよりテキパキこなした。


ご主人様は、仕事中出会った時と変わらぬ冷たい目をしていた。昨夜のご主人様が嘘のよう。
昼食を終えた後のご主人様はメガネをかけて何やら書類に目を通していた。珍しく欠伸している。


もしかして、眠いかな、、、?


手が空いていたので、初めてコーヒーを豆から挽いて淹れてみた。すごく良い香り。

「ご主人様、コーヒーいかがですか、、」

集中を壊さないように小声でそっと斜め後ろから近づく。大きいデスクの上は割と整理整頓されていて、コーヒーが置きやすかった。

「…、ぉおっ、ありがとう」

集中してたご主人様は少しびっくりした様子。
ひとくちコーヒーをすする。

「もしかして豆から?」
立ち去ろうとしたら声がかかったので、急いでそばに戻る。

「はい、コーヒーミルお借りしました。でも初めてで、大丈夫でしたでしょうか、、?」
よければと思ってしたけど、ご主人様は良いコーヒーなんて飲み慣れてると思うし今になって怖くなってきた、、、!


「美味しいよ。ありがとう、書類見てて眠かった」
ふふっと笑いメガネをなおす。これも初めてみた表情。さっきまであんなに冷たい目してたのに。

ご主人様が眠くなっちゃう書類が気になってそっと覗いたら、全て外国語だった。

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