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溺愛メイド

第1章 1

その後褒められた私は仕事がさらに捗り、コーヒーを飲んだご主人様の欠伸もなくなり日が暮れるまでお互いが仕事に勤しんだ。

夕食の片付けも終わり、明日の準備も完了。
アイロンがけしたスーツをご主人様のクローゼットにかけて自室に帰る途中、ご主人様とすれ違った。

「今日もお疲れ様」
髪の毛を優しく撫でてくれる。

「ぉっ、お疲れ様です!」
大人しく撫でられていると、顎を掴まれ上をむかされる。ご主人様の顔が近い。


「何、びびってんの」
フフッと軽く笑い触れるだけの軽いキス。

急にキスされたので驚きと照れで顎を掴まれたまま目をパチクリしてた。

「もっと深いのが良かった?」


顔がググーっと赤くなる。
深いのってこの間みたいなの?あの、舌を吸われるやつ?!


「ぇっ、違、、、ぁの、、」


オロオロしてると、また笑われる。
顎を離してもらえた。


「したら戻れなくなるから、また今度ね」
そう言ってご主人様は眼鏡をかけて、書斎に戻っていった。


ご主人様が近づいて、あの匂いがすると、私は動けなくなる。力が抜けて、頭がボーッとして、身体が熱くなる。


いつもちゃんとした返事が出来ないけど。
でも、本当に何て返したら良いのかわからないことばっかりだもん。

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