スケコマシ異能で異世界を無自覚蹂躙
第1章 1学期終業式の後
ケイタの中3のクラスA組は、男子15名、女子15名という構成。
ケイタは、その教室にひとり、残っていた。
別に用事があるわけでも、ない。
ただ、のーんびりしているだけである。
『家に帰っても、何もすることないなあ。ま、ゆっくり、しよう』
いや、中3なら高校入試の受験勉強とか、あるだろ?
じつはこのケイタ、学業成績は、そんなに勉強していなくてもクラス5位を常にキープしていた。
頭脳は、まあまあいいほうである。
というか、クラスの、特に男子はまるで知らないが、ケイタは、ある方面では非常な物知りで。
そのある方面とは、軍艦を使った海戦ゲームであった。
海戦ゲームといえば、軍艦が擬人化するキャラクターのゲームが有名だが、ケイタは、そっち方面にはまるで興味がなく、本物の軍艦そっくりな砲撃システムや操船システムによるオンライン対人ゲームを好んでプレイしていた。
軍艦擬人化キャラクターのゲームは、同じクラスの男子でもプレイしているものが多かった。
しかしケイタのようなミリタリー、しかもメジャーな戦車や戦闘機ではなくて、海軍の軍艦というのは、子供の趣味じゃなく、オッサン趣味である。
ある日、男子たちが海戦ゲームの話をしているので、ケイタは思わず身を乗り出し
「アメリカの巡洋艦のクリーブランド、弾道が放物線で難しいんだよなー」
と言ってしまったことがある。
男子たちは
「え?」
「は?」
というような不思議な表情に。
おかしなことを口走るやつだと、ますますケイタは思われてしまった。
さて、ケイタが一人残る教室に、再び人間が何人か、入ってきた。
帰ったはずの女子が15名、教室に戻ってきたのである。
ケイタは、その教室にひとり、残っていた。
別に用事があるわけでも、ない。
ただ、のーんびりしているだけである。
『家に帰っても、何もすることないなあ。ま、ゆっくり、しよう』
いや、中3なら高校入試の受験勉強とか、あるだろ?
じつはこのケイタ、学業成績は、そんなに勉強していなくてもクラス5位を常にキープしていた。
頭脳は、まあまあいいほうである。
というか、クラスの、特に男子はまるで知らないが、ケイタは、ある方面では非常な物知りで。
そのある方面とは、軍艦を使った海戦ゲームであった。
海戦ゲームといえば、軍艦が擬人化するキャラクターのゲームが有名だが、ケイタは、そっち方面にはまるで興味がなく、本物の軍艦そっくりな砲撃システムや操船システムによるオンライン対人ゲームを好んでプレイしていた。
軍艦擬人化キャラクターのゲームは、同じクラスの男子でもプレイしているものが多かった。
しかしケイタのようなミリタリー、しかもメジャーな戦車や戦闘機ではなくて、海軍の軍艦というのは、子供の趣味じゃなく、オッサン趣味である。
ある日、男子たちが海戦ゲームの話をしているので、ケイタは思わず身を乗り出し
「アメリカの巡洋艦のクリーブランド、弾道が放物線で難しいんだよなー」
と言ってしまったことがある。
男子たちは
「え?」
「は?」
というような不思議な表情に。
おかしなことを口走るやつだと、ますますケイタは思われてしまった。
さて、ケイタが一人残る教室に、再び人間が何人か、入ってきた。
帰ったはずの女子が15名、教室に戻ってきたのである。