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最後には、いつも笑顔

第2章 何かおかしい

 今ならわかる。
 マルはひとりになるのが人一倍、恐怖だったんだ。
 意図せずグラグラしてしまう自分の身体に、不安で不安で、僕らに安心を必死に求めたんだと思う。

 僕もどう説明したら伝えられるのかわからないのに、生まれて数年のマルにはもっとわけがわからなかったと思う。

 身体の軸が弱くて、筋肉も弱いと、わかったのは3歳もすぎたころ。

 フルマラソン後が、マルのスタートライン。
っていうとわかりよいのだろうか?

 自分の力を出しきって疲れた状態で、用意ドンしなきゃならない。

 そんな状態で前に進んだ、マルはすごい。

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