明日への希望はあなたがくれた
第3章 部屋
あわただしかった一日を終え、新しい部屋に案内された。
その部屋はとても綺麗で一人で使うには勿体無いほどの広さだった。
(さっきの晩御飯の時も豪華さにびっくりしたけど、星階級がこんな所にまで関係しているなんて…)
徐にベランダの方へと向かい、外へ出る。
(今日は雲もなく綺麗に星が見える)
(いつもはこんな夜空を見上げる余裕なんてなかった。夜空が綺麗であればあるほど、自分が汚いと再認識させられてしまうから、、、)
??「おい。」
紗南「っ⁉棗君!!?なんでっ…」
驚いて声のした方へ顔を向けると隣のベランダからで、声の主は棗であった
棗「なんでって、部屋が隣なんだろ。」
棗「それより」ザッ
隣のベランダにいた筈の棗はいつの間にかベランダの垣根を飛び越えて目の前に。自分の部屋の窓と棗に挟まれて私は動けなくなっていた
紗南(ち、近い///)
棗「お前、何隠してる?もしくは企んでんじゃねぇだろうな」
紗南「か、隠し事…?企み?」
確かに隠し事はしてるけどそんなの誰にだってあるはず
棗「そうじゃなきゃ、お前の星階級がスペシャルなわけがねぇ」
(なるほど…確かにそうなのかもしれない)
棗「黙ってんじゃねぇよ」
真っ赤な瞳に吸い込まれそうになる