テキストサイズ

明日への希望はあなたがくれた

第3章 部屋

紗南side







紗南「私にもわからない。ペルソナに連れてこられて、鳴海に星わたされただけだよ?」


棗「ペルソナッ」


棗は何かを察したような表情をした後舌打ちをした。



棗「お前、仕事とかあるって言われなかったか?」



紗南「言われたよ?それがどうかしたの?」



棗はそれ以上仕事についてはなにも教えてくれなかった。


棗「お前のアリス、それだけで任務がこなせるとはおもえねぇ」


任務…?


紗南「実はもう一つあるの。言わないでね」




棗の真っ直ぐな瞳に嘘をついてもすぐにバレると思った私は言うことにした



紗南「私のもう一つのアリスは破壊のアリス」



棗「……」


棗(なるほどな。だから初等部校長はこいつが欲しかったのか)



棗「そうか。学園ではあまり目立った行動はとるな。これはアドバイスだ」



納得したのか棗はすんなりとどいてくれた。



紗南「じゃ、じゃぁ、私はこれで…」


そう言いつつベランダの窓に手をかけるが開かない…



紗南「え、あれ?」


どうやら先程の棗の壁ドンの拍子に鍵がしまってしまったようだ



紗南(どうしよう…この時間だとタカハシさんはもう寝てるし…)


困った私はちらりと棗をみる



はぁ…とため息をついた棗はこっち来いよ。と自分の部屋のベランダに飛び越えていった。



あの、私、飛び越えれないんですけど…




一枚の薄いパテーションで遮られているだけの仕切りに私はどうしようかと悩んでいるとバキッと棗がそのパテーションを壊した。


棗「早くしろよ。さみぃ」


紗南「…はい」




ストーリーメニュー

TOPTOPへ