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社長と私

第3章 最後にもう一度だけ

車は私たち夫婦が宿泊した宿に停まった

「社長…あの…ここ…」

無言で宿の入り口へと入って行く社長を小走りで追いかけた

嫌な汗が出る

中居さんに部屋へと通されると、私たちは向かい合って座った

社長は私にお茶を入れてくれた

「あっ、あの…ここのことって」

社長は立ち上がると、部屋の奥の障子を開いた

部屋の奥には露天風呂があって、お風呂に入りながら花火を見ることもできるのだ

お湯が流れる音がする

「下村さん、いらっしゃい」

「…はい」

私はふらふらとした足取りで社長のところへと歩いた

社長は私の服を一枚一枚脱がして、脱がした服を丁寧に畳んで置いた

裸になった私をお風呂用の椅子にM字開脚になるように縛りつけた

湯気がもうもうと私の肌に触れる

浴衣の帯を使って私に優しく目隠しをした

最後だから…大丈夫…でも本当に大丈夫?

不安で息が苦しくなってくる

ぺろっ

舌先で乳首を舐められ私は身体をビクッと反応させた

「綺麗だ…あなたは本当に綺麗だよ」

首すじで言われるとぞくぞくが止まらなかった

「あっ…社長…あの…」

私の視界を奪って、社長の表情は見えないが、きっといつものように妖しく笑っているにちがいない

肩をガブリと噛まれた

「あぁっ!」

「痛いのに気持ちがいいなんて、本当に変態だなぁ…色々と仕込んだ甲斐があったなぁ」

お湯が流れる音、社長が私の後ろ側から前に移動した音

次に何されるのか分からず私は興奮した

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