ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第83章 王子か鬼か
「ひなちゃん、そっち向いたままでいいから顔だけ出しな。お布団に潜ってると喘息出ちゃうから。」
「…………ケホッ、ケホケホケホッ…」
「ほーら、ひなちゃん?発作出るよ。」
無視してたけどまたすぐ咳が出てしまい、発作になるのはさすがに怖いので、仕方なく顔だけ出した。
「お利口さん。大丈夫?苦しくなってない?」
ぽんぽん…
ピクッ…
もぅ…ここの先生たちはすぐ頭触る……
それをされると気が抜けちゃうから、そうやって頭撫でないでよ…
と思ってたら、
………!!
天井の方から、目の前に、ゆーっくりと、キラキラ輝くあんみつが舞い降りてきた。