ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第115章 お見送り
「何度も言わないと、ひなはすぐ我慢するだろ。隠すのも好きだし。」
「なっ…。最近はそんなことないじゃないですか。藤堂先生に相談するし、自己管理も上手にしてるし。」
「何が上手だ。言われないとしないくせに。」
「言われなくてもしてますよ!」
「はいはい、2人とも。笑」
お見送りといいながら、半分、わたしの送迎のために来てくれた、もはや保護者な主治医の藤堂先生は苦笑い。
「悠仁は心配なんだよね、ひなちゃんのこと。」
「わたしなら本当に大丈夫ですよ。もう子どもじゃないですし。」
「中身はまだ子どもっぽいだろ。」
「子どもっぽいって、なんでそんな子ども扱いっ…。エッチしてるんだから大人です…!」
「ちょっ、バカ、おまっ、ひな…!」
「ふふ。ひなちゃん、すこーし声が大きかったかな?」
ハッ…!
「五条先生がああいえばこういうから…!!」
「んぁ?」
なんて、言い合っていたのも束の間。