ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第117章 変調
「……。」
真剣にモニターを見つめる宇髄先生。
ベッドの反対側にいる藤堂先生も、画面の方をじーっと見ている。
状態が良いのか悪いのか、治療が必要なのかどうなのか。
この不安でドキドキしなきゃいけない時間が1番苦手。
…まだかな。
「ひなちゃん大丈夫?」
夜の時間にシーンとした病室での検査のせいか、いつもより長く感じていたら、心を読まれたようなタイミングで宇髄先生が。
「大丈夫です。」
「ごめんな、経膣じゃないから時間かけてみてるんだ。しんどくない?」
「はい。」
「ん。もう少し待ってな、寝ててもいいぞ。」
って。
藤堂先生も肩をぽんぽんと微笑んでくれて、エコーが続けられる。
「…ん。よし、おしまい。」
それから1、2分してエコーが終わり、お腹のジェルを温かいタオルでふき取ってもらうと、
「ひなちゃん、少しだけ内診もさせてな。それで終わりにするからな。先生あっち向いておくから、下脱いだら教えて?」
と、大きめのタオルを2枚渡されて。
ズボンとパンツを脱いだら、1枚はお尻の下に敷き、もう1枚は体育座りする脚を覆った。