ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第119章 生理
藤堂「そのままでいいからね。ちょっと診るよ。」
優しい声を響かせながら、ベッドで丸まるわたしの背中にチェストピースを当てる藤堂先生。
藤堂「前もごめんね。」
胸にも手を滑り込ませて、気持ち長く聴診する。
宇髄「ひなちゃん吐き気はある?」
「コクコク…」
宇髄「ん、わかった。すぐ吐き気止め入れるから、もうちょっと辛抱な。祥子、悪い頼む。」
祥子「はい。」
宇髄先生は薬剤を乗せたトレーを祥子さんに渡し、祥子さんは準備が整ったエコーの機械を宇髄先生に渡す。
祥子さんがさっそく点滴に薬剤を入れる間に、宇髄先生はエコーの機械を手繰り寄せ、
宇髄「ちょっとお腹見せてな。しんどいのにごめんな、すぐ終わらせるから。」
って、身体を仰向けにされて、お腹を出されて、
「ハァ、ハァ…痛いっ…。」
藤堂「痛いね。今痛み止めのお薬も入れてるからね。少し呼吸苦しいから酸素付けとこうか。」
藤堂先生にはマスクをつけられて、
藤堂「ひなちゃん呼吸意識しようね。酸素が足りなくなると痛みも強くなるから、指先までしっかり酸素送ってあげてごらん。」
藤堂先生に手を握ってもらいながら、宇髄先生にエコー検査を進められる。