ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第133章 小さなヒーロー
宇髄「ひなちゃん!」
2、3分して、宇髄先生が駆けつけてくれて、
「うず…っ、せんせっ……」
宇髄「びっくりしたな。大丈夫大丈夫。今お腹張ってる?」
「っ……、コクコクコク」
宇髄「うん、よしよし。処置室で診てみようか。」
「せんせ…っ……」
あまりの痛みと恐怖と不安から、宇髄先生のスクラブの裾を掴み、
「赤ちゃ……ハァハァッ、たすけて…っ」
言うと、
宇髄「ひなちゃん。赤ちゃんに何かあったと決まったわけじゃない。赤ちゃんじゃなくて、お母さんが危ない可能性もある。すぐ診てあげるから、しっかりするよ。」
と、宇髄先生に手をギュッと握られて、わたしはストレッチャーで運ばれた。
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