ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第44章 まさかの朝とまさかの進路
_____翌朝
「スー……スー……」
……ん?
やけに布団の中がぽかぽかしてる。
それに、寝息がすごく鮮明に聞こえてくる。
と思ってゆっくり目を開けて見ると、
………っ!!
五条先生にしっかりとバックハグされてた。
ななななんでこうなってるの!?
いや、確かにお布団ぴったりくっつけて敷かれてるなとは思ってたけど、わたしちゃんと片方のお布団入ったし。
ってか五条先生の方が後から寝たんだから、今回はわたしのせいじゃない!!
さて、どうしよう…
まだ薄暗いから朝早いよね…
五条先生を起こさずに脱出する…って
ん?
五条先生が覆い被さってる手が…
わ、わ、わたしの…
む、胸の上に…
「ふぇっ!?」
と思わず変な声を出しちゃって、
「…ん?ひな?どうした??」
って五条先生が起きた。
「あ、あ、あの…ごごごっ、五条先生…、手、手が…」
「ん?手?」
まだ寝ぼけてるのかピンときてなさそうなので、胸の上に置かれた五条先生の手の上に、わたしの手をそっと置いてみると、
「えっおっあっわっ!!ご、ごめん!!」
と急いで体まで離してくれた。