ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第58章 言葉の刃
姫島「今日はついに脱走したの。ほんっと勘弁して欲しいわ。薬持ってったらご飯も食べずに消えててさ、まぁいいわと思って薬置いて他の子のとこ行ってたら、みんないないって騒ぎ始めて。慌ててあの子の部屋戻ったのよ?そしたらなんと、そこに五条先生と藤堂先生の登場。あの子は五条先生に抱き抱えられてたわ。」
…!?
こいつ、ひなちゃんいないのわかってて、本当に放置したのか。
「え、それさすがにやばくない?そもそも本人いないのに薬放置って、あんたいつも薬飲ませてないのバレるよ?」
姫島「先生来る前に回収したし大丈夫よ。」
…!?
こいつ…、やっぱり薬飲ませてなかったのか。
「相変わらずよくやるわね笑。でもいいな〜、黒柱と仕事できるなんて。」
姫島「そう思ってたけど、あの子がいると楽しくないわ。なんで内科移ったのに小児入ってんのか。」
「でも、そのおかげで藤堂先生にも会えるわけでしょ?いいじゃない。」
姫島「全然良くないわよ。黒柱はみんなあの子に夢中だもん。あの子がみんなの気引いてんのよ。」