テキストサイズ

ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第69章 お父さんの心配事



藤堂「身体が欠損状態に慣れてるのか、ひなちゃん自身はずっと自覚症状もないようです。ですが、そろそろ症状が出るのではないかと。穴はまだ小さいと言えば小さいですが、ひなちゃんの身体なので…」



五父「基礎疾患も不整脈もあるしな。このまま進むようなら早めに手術した方がいいが…カテーテル検査はまだなんだね?」



藤堂「えぇ、まだしていません。喘息や貧血、それにお腹の治療もありましたし、カテーテルまではとても。」



五父「だろうな…。本当は、症状が落ち着いてる今のタイミングがチャンスだけど…」



「今はできんぞ。ひながこんなに元気なのは初めてなのに、カテーテルなんかやったらあいつは落ち込むだろ。少なくとも、来月の修学旅行が終わってからでないと。」



五父「お前はそう言うと思ったよ。それに、私もそう思ってる。あの子は精神面から崩れやすいタイプだろう?緊急性がない限り、タイミングは見極めてやったらいい。」


藤堂「はい。あ、ちなみに今、工藤先生も心臓外科を勉強してくれているんです。」



五父「あぁ、そうだった!悠仁から聞いてたよ。ひなちゃんのために勉強してくれているそうで。」



工藤「えぇ。元々、将来的には脳外科か心臓外科にと考えていたんです。そんな時、ひなちゃんの心臓病が見つかったので心臓外科に。」



宇髄「万が一のことがあっても、五条先生の出番がなくて済むよう、工藤にはしっかり勉強させてますので。」



五父「ははっ。君たちのことは本当に信頼してるから、安心してひなちゃんを託せるよ。みんな本当にありがとう。これからもよろしく頼むね。」



『はい。』




と1時間くらい話をしたところで…


ストーリーメニュー

TOPTOPへ