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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第70章 嘘と隠し事

-ひなのside-




目が覚めるとICUだった。

高熱とお腹の痛み、おまけに喘息も出てきてしまい、3日間もICUでうなされた。

今朝になって、容体が落ち着いたからと病室に移してもらえたんだけど…




宇髄「……」
藤堂「……」
五条「……」




ベッドに座るわたしは今、先生たちに鬼の形相で見つめられてる。

そしてなぜ先生たちが怒ってるのか、その理由はもちろんわかってる…

この異様に張り詰めた空気の中、誰が何を言うでもなく、ただ冷たく鋭い視線を向けられてるのに耐えられなくて、自分から口を開いた。




「ごめんなさぃ…」



宇髄「わかってるなら自分で言えるな。何がごめんなさいなんだ。」




どう見ても怒ったら1番怖そうな宇髄先生は、やっぱり1番怖い。

腕を組み、淡々とした口調で問い詰めてくる。




「嘘、ついてました…」



宇髄「どんな。」



「生理…本当は来てないのに、来たって…」



宇髄「そうだな。で、いつから来てなかった?」




え…?



いつから来てなかったって聞かれるとは思ってなかった。

倒れた日に嘘ついたことを怒ってるんだと思ったから、想定外のことに頭が混乱し始める。


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