ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第70章 嘘と隠し事
藤堂「ひなちゃんはいつになったら約束守るの?しんどい、痛い、苦しい…どれも1秒で言えることを絶対に言わないね。そのくせ、わざわざ嘘ついたり隠したり。いい加減にしなさい。」
「……ヒック……ック……ヒック……」
怒ったら1番怖そうなのは宇髄先生。
でも、実際に1番怖いのは藤堂先生だ。
キラキラ優しい王子様。
普段優しい人ほど、怒ると馬鹿みたいに怖いんだった…
次に約束破ったら雷落とすって言われてたのにね。
藤堂先生の諭すような物言いに、ただ嗚咽をもらすしかない。
宇髄「ひなちゃん、本気で俺らに隠し通せると思ったか?」
五条「初めてお腹が悪くなった時も黙っててこんなことになったよな…?痛い思いして、嫌な治療も何回もしたのに、どうして同じこと繰り返すんだ!!我慢して倒れたら大変なことになる、周りのみんなにも迷惑かけるって、そんなこともわからないのか!!!」
宇髄先生に藤堂先生に、次から次へといろんなことを言われ、終いには五条先生に怒鳴られてしまい、
「ごめん…ヒィッ…ク…なさ…ヒック…ケホケホッ…ぃ……ハァッ…ハァッ…ごめんなさい!! …ケホケホケホッ…」
発作なんだか過呼吸なんだか、結局わたしはこうなってしまった。