ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第71章 治療という名の天罰
しばらくして落ち着いたわたしは、今婦人科の処置室にいる。
もっといえば、あの椅子の上…
ICUを脱出できたとはいえ、熱はまだ37度台。
抗生剤で炎症は抑えられているものの、お腹に溜まったものをなんとかしない限りは、炎症も熱も治りきらないって。
すぐに治療しないといけない状態だったらしく、ICUを出たらここに来ることは決定してたみたい。
なのに、わたしがあんなに泣きじゃくったから、治療するかどうかは後で決めようって、とりあえず検査だけしに行こうって連れてこられた。
100%わたしのせいでこうなってしまった手前、口が裂けても言えなかったけど、
治療するつもりだったなら、治療前にあんな怒らないでよ…
怒らなくてもよかったじゃん…
というか、あんなに怒ったらわたしがどうなるかなんて、先生達ならわかってたでしょ…?
最初から優しくしといてよ…
とは心の中で思うところ。