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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第71章 治療という名の天罰



宇髄「ん、一旦楽にして。」




内診が終わって指を抜いた宇髄先生は、わたしの脚を軽くぽんぽんと。




「ハァハァ……グスン…ハァハァ…」




炎症はマシになったって言われたのに、押されると運ばれてきた時くらい痛かった。



あぁ…痛ぃ……



痛みの余韻が残るお腹にそっと自分の手を乗せて、息を整えながら少しお腹を撫でてると、




「放っておくからこうなるんだぞ?辛いだろ、これでわかったか??」




と、わたしの手の上に手を重ねる五条先生。

その手も声も優しいけど、言ってることはほんと優しくない。

絶対、やんわり釘を刺しにきてる…




「わかってる…グスン」



「ん。そしたらもう少し頑張るぞ。」




って涙を拭いてもらうと、




宇髄「ひなちゃん、次エコーいくよ。少し痛いかもしれないから、しっかり力抜くぞー…」




と、今度はプローブがあそこに入ってくる。



ビクッ…




「んっ…ぃ…」




久しぶりだからかお腹のせいなのかわからないけど、言われたとおりきつくて痛い。

それでも、今日は容赦なくどんどん奥へ入れられる。




宇髄「ごめんな、痛いの我慢な。」



「…っい"……んん…っ……」



「ひな力抜いて。力入り過ぎてるぞ。」



「ハァハァッ…っ…痛……ッハァハァ…」



藤堂「ひなちゃん息長く吐いてみようか。ふぅ〜ってした方が力抜けるよ。」




わたしの両隣に立つ五条先生と藤堂先生に優しく声をかけてもらいながら、なんとか2、3分くらい耐えて、




宇髄「……ん。よーし、ひなちゃんおしまい!頑張った。」




プローブを抜いてもらった。


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