ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第71章 治療という名の天罰
「ハァ…ハァ……、グスン…」
はぁ、終わった。
これで検査終わりだよね。
あー、痛かった。
早く部屋戻りたい、ここから降ろして…
って、お腹をさすりながら天井を見つめ、椅子を動かしてくれるのを待つわたし。
すると、
宇髄「ひなちゃん、このまま治療しようか。今日終わらせよう。」
「…えっ?」
宇髄先生の言葉にお腹をさする手がピタッと止まる。
宇髄「お腹の治療だけど、今回は前みたいに刺激して出してあげることはできない。気持ちよくもしてやれないし、むしろ、痛いと思う。溜まってる量が多くて炎症も起きてるから、子宮の中を直接洗浄しなきゃいけないんだ。」
淡々と説明されるけど、
そもそも今日は治療までやるなんて思ってなくて、検査だけだと思ってて、だから心づもりも何もしてないし、なんならさっきの検査が痛くてもう心折れたし、宇髄先生のさっきのおしまい!は、どう考えてもおしまいって感じだったし…
って、助けを求めるようにわたしの顔は自然と五条先生の方へ。
すると、五条先生はわたしの頭にそっと手を置いて、
「頑張れるか…?」
と。