ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第71章 治療という名の天罰
「ヒック…ヒック……いぃ…痛い…っ」
宇髄「ひなちゃん子宮口が狭いんだな…」
藤堂「先に広げますか?」
宇髄「うーん…、そうしたいな。…いやでも、今度はそっちの方が痛いと思うから、どうせ痛いならこのままやってあげたい。」
宇髄先生と藤堂先生が小声でなにやら話してるんだけど、わたし思いっきり聞こえてる。
狭くて入らないのかなんだか知らないけど、宇髄先生たる人が何を手こずってるのか。
本当に、すごく、痛いんだから。
お願い、早くして…
「ん"っ……ハァハァ…痛っ……ハァハァ、ヒック…」
「ひな、こっち見て。」
天井を見つめてしゃくり上げるわたしの顔を五条先生が覗き込む。
五条先生の顔を見ると、さっきまでは半分あった厳しさが消えてて、
「もうちょっとだからな。ひなえらいな、痛いのに動かないで頑張ってるぞ。えらいえらい。」
って。
動かないのは押さえられてるから動けないの!!
なんて言い返す気にならないくらい、優しさ100%の五条先生になってる。