ウソつき恋愛
第1章 再会の電車
その日は、授業が急に午前で打ち切りとなっていた。
学校の食堂で軽い食事を済ませた後、下校した。
乗換駅で乗り換えた電車に、サチコが乗っていた。
座席に座っていた。
僕は、中に乗り込んですぐ、サチコの姿を見た。
電車内は、空いていた。
僕は、吸い寄せられるようにサチコのほうへ歩いていき、気がついた時には、サチコの前にたたずみつり革にぶら下がっていた。
僕は、サチコの美しい顔をめちゃくちゃガン見していた。もちろん、同時に、サチコの豊満なカラダも見ていた。しかし、その視線は、じつは僕の無意識によるものだった。僕としては、オナニーおかずの定番女子の前にたたずむだけで満足だったのに。
はっと気づくと、サチコが下から顔を持ち上げ、僕の顔を穴のあくほど見ていた。
やがて、電車がある駅に到着しようとした。その駅は、僕もサチコも降りる駅ではなかった。
「小村(こむら)くん?次の駅で、降りよ?私に話があるんでしょ?」
サチコが、唐突に言ったので、僕は驚いた。
電車が駅に到着し、サチコが立ち上がった。僕もつられて、サチコの背を追い、共に降りた。
駅から5分ほど歩き、広々とした公園に着いた。
サチコは、その中のブランコに腰かけた。
僕も、隣りのブランコに腰かけた。僕は、サチコの顔や胸をチラチラ見ていた。中学生のときの輝きは、まだ健在だった。眩しい…。
6月下旬にさしかかるこの日、空はどんより曇っていて、雨でも降りそうな感じ。蒸し暑い。
おかげで、公園には人があまりいなかった。
サチコが顔の汗をぬぐい、ペットボトルの飲料を一口飲んだ。
「小村くん、話は?」
問われ、僕は、言った。言ってしまった。
「大町さんが…好きだッ!」
言ってしまってから、僕は気づいて
《わ?自分?何を言ってるんだ?この子は確かに魅力いっぱいだけど、別に好きというわけじゃないじゃないか?ただオナニーのメインおかずにしているだけというか…》
と焦った。
すると、サチコはブランコを揺らすのを止め、僕のほうをじっと見てきて、そして、言った。
「私も、小村くんのこと、好きよ♡」
「え?」
僕は、驚いた。まさか。
「小村くん、私、小村くんのこと、好き♡」
僕の疑うような表情を見て、サチコが繰り返した。
僕は、正直かなり喜んだ。高嶺の花だと思っていた超絶オーラを放つ女子が、僕の告白に応えてくれるなんて。
学校の食堂で軽い食事を済ませた後、下校した。
乗換駅で乗り換えた電車に、サチコが乗っていた。
座席に座っていた。
僕は、中に乗り込んですぐ、サチコの姿を見た。
電車内は、空いていた。
僕は、吸い寄せられるようにサチコのほうへ歩いていき、気がついた時には、サチコの前にたたずみつり革にぶら下がっていた。
僕は、サチコの美しい顔をめちゃくちゃガン見していた。もちろん、同時に、サチコの豊満なカラダも見ていた。しかし、その視線は、じつは僕の無意識によるものだった。僕としては、オナニーおかずの定番女子の前にたたずむだけで満足だったのに。
はっと気づくと、サチコが下から顔を持ち上げ、僕の顔を穴のあくほど見ていた。
やがて、電車がある駅に到着しようとした。その駅は、僕もサチコも降りる駅ではなかった。
「小村(こむら)くん?次の駅で、降りよ?私に話があるんでしょ?」
サチコが、唐突に言ったので、僕は驚いた。
電車が駅に到着し、サチコが立ち上がった。僕もつられて、サチコの背を追い、共に降りた。
駅から5分ほど歩き、広々とした公園に着いた。
サチコは、その中のブランコに腰かけた。
僕も、隣りのブランコに腰かけた。僕は、サチコの顔や胸をチラチラ見ていた。中学生のときの輝きは、まだ健在だった。眩しい…。
6月下旬にさしかかるこの日、空はどんより曇っていて、雨でも降りそうな感じ。蒸し暑い。
おかげで、公園には人があまりいなかった。
サチコが顔の汗をぬぐい、ペットボトルの飲料を一口飲んだ。
「小村くん、話は?」
問われ、僕は、言った。言ってしまった。
「大町さんが…好きだッ!」
言ってしまってから、僕は気づいて
《わ?自分?何を言ってるんだ?この子は確かに魅力いっぱいだけど、別に好きというわけじゃないじゃないか?ただオナニーのメインおかずにしているだけというか…》
と焦った。
すると、サチコはブランコを揺らすのを止め、僕のほうをじっと見てきて、そして、言った。
「私も、小村くんのこと、好きよ♡」
「え?」
僕は、驚いた。まさか。
「小村くん、私、小村くんのこと、好き♡」
僕の疑うような表情を見て、サチコが繰り返した。
僕は、正直かなり喜んだ。高嶺の花だと思っていた超絶オーラを放つ女子が、僕の告白に応えてくれるなんて。