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夏休み思い出作りセックス

第2章 イチャイチャ導入

ルームの中は、ワンルームになっていた。
ダブルベッドと、トイレとユニットバスだ。
ルームは、基本、セルフサービス。
利用が終わったら、ゴミなどをベッドのシーツにくるんでダクトに入れる。ダブルベッドのシーツは、けっこう厚みがある。十数枚のシーツが重なっていて、利用が済んだら1枚ずつ剥がしていく仕組みだ。

「わ?酷いな」
前の利用客のゴミが、散乱していた。こういうマナーの悪いのは、しょうがない。ベッドのシーツを剥がし、ゴミをそこに入れて包んでダクトに捨てた。
ようやく雰囲気が整ったその時。

「カナタくん~~♡大好き~~~♡」
と言って、やよいが僕の胸に飛び込んできた。
え?まだ服を脱いでいないが?
しかし、やよいは顔を僕のTシャツの胸に激しく擦りつけ、顔を真っ赤にしている。どうやら、恋人設定の演技に浸りきっているようだ。
これはこれで、いいかもと僕は思った。恋人設定が盛り上がれば盛り上がるほど、セックスは情熱的になり充実して満足できるからだ。
「ああ、やよいちゃん。僕も、好きだ大好きだ」
僕は応じると、やよいのちょんまげに結った髪の頭を優しく手で撫でてあげた。

やよいが、顔をふっと上げた。
「カナタくん~~~♡」
と言って、やよいは真っ赤な顔であごを上げてきた。やよいの目が、半分閉じている。やよいの唇が少し前に突き出されているような。
あ、キスか。
僕は、もちろん応じることにした。
唇をそっと近づけると、やよいの小さな唇にくっつけた。
チュッ

1回くっつけたが、すぐに離れた。
するとやよいのほうから唇を近づけてきて、僕の唇にチュッとくっつけてきた。
そして、自然の流れで、僕とやよいが唇同士でチュッチュッ、チュッチュッと吸い合っていた。
互いの唾同士が絡み合い、よだれもいっぱいあふれ出た。セックス直前のキスというのは、普通のキスとそういうところが違う。

舌を絡み合わせるところまではいかなかった。恋人といっても設定の上だけだし、さすがにそこまでは盛り上がらない。
ただ僕が口から出しやよいの唇に付いたよだれを、やよいが舌でペロペロとナメ取っているのを見て、ちょっとビックリしたが。

キスを終えると、僕は言った。
「服、脱ごうか」
「うん♡」

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