ドSな兄と暮らしています
第4章 見つかったもの
そう、実は私は、兄ちゃんの職場で歯の治療を受けるのは初めてだった。
何故って、理由は簡単だ。
今まで、虫歯になる前に兄ちゃんが私の歯を磨いて、治療しなくて済んでいたからだ。
兄ちゃんは、私の虫歯を見つけた時に
「うわぁー、痛恨の極み。妹の歯の1本も守ってやれないなんて」
と。おどけたように呟いていた。だけど、兄ちゃんにとって、兄ちゃんの職場で妹の面倒を見るのは悔しいことみたいだった。
簡単な問診票を書いて提出すると、直ぐに奥の処置室へと通された。個室のような造りになっていて、隣の患者や治療のことはわからなくなっている。
案内された椅子へ腰掛けると、すぐにスタッフが2人やってきた。
兄ちゃんが来るんじゃないかとヒヤヒヤしたけれど、どちらも女性のスタッフで少しほっとした。
家で兄ちゃんがやっていたのと同じように歯を1本ずつ見ていって、やはり、奥歯の1本だけ虫歯になっているのを確認して治療に取り掛かる。
治療は、兄ちゃんが言ったように、全然痛くなくて、ちょっと削って固めるだけで済んだ。
何故って、理由は簡単だ。
今まで、虫歯になる前に兄ちゃんが私の歯を磨いて、治療しなくて済んでいたからだ。
兄ちゃんは、私の虫歯を見つけた時に
「うわぁー、痛恨の極み。妹の歯の1本も守ってやれないなんて」
と。おどけたように呟いていた。だけど、兄ちゃんにとって、兄ちゃんの職場で妹の面倒を見るのは悔しいことみたいだった。
簡単な問診票を書いて提出すると、直ぐに奥の処置室へと通された。個室のような造りになっていて、隣の患者や治療のことはわからなくなっている。
案内された椅子へ腰掛けると、すぐにスタッフが2人やってきた。
兄ちゃんが来るんじゃないかとヒヤヒヤしたけれど、どちらも女性のスタッフで少しほっとした。
家で兄ちゃんがやっていたのと同じように歯を1本ずつ見ていって、やはり、奥歯の1本だけ虫歯になっているのを確認して治療に取り掛かる。
治療は、兄ちゃんが言ったように、全然痛くなくて、ちょっと削って固めるだけで済んだ。