ドSな兄と暮らしています
第4章 見つかったもの
治療を受けている間に、隣の個室から兄ちゃんと女性のスタッフが話す声が聞こえてきた。
「真田さん、次の男の子めちゃくちゃ暴れるんですけど、どうやって大人しくさせてるんですか」
「あー、あの子なぁ……」
恐らく新人の女性スタッフに、質問されているのだろう。兄ちゃんは、丁寧に応えている様子だった。
他にも、兄ちゃんはたくさんのスタッフに話しかけられる。冗談混じりに笑う声も聞こえれば、真剣に話す声も聞こえる。男性のスタッフも女性のスタッフも関係ない。兄ちゃんは色んな人から頼りにされていた。
口をポッカリ開けながら、兄ちゃんって凄いんだなぁと関心している間に治療は終わっていた。
だけれど、兄ちゃんに話しかけてくる人の多くが女の人だったことを考えてしまう。歯科衛生士ってやっぱり女の人が多いんだなぁ……と思って、自分の中にモヤっとした何かが現れては消えた。
小さい虫歯だったので、治療は通わなくても大丈夫だと、伝えられた。
個室を出る前に、
「本当に綺麗に磨かれていますね。早期発見できてよかったです。これからも大切になさってくださいね」
と言われて、兄ちゃんってやっぱり凄いんだなぁと、また同じことを思ってしまった。
「真田さん、次の男の子めちゃくちゃ暴れるんですけど、どうやって大人しくさせてるんですか」
「あー、あの子なぁ……」
恐らく新人の女性スタッフに、質問されているのだろう。兄ちゃんは、丁寧に応えている様子だった。
他にも、兄ちゃんはたくさんのスタッフに話しかけられる。冗談混じりに笑う声も聞こえれば、真剣に話す声も聞こえる。男性のスタッフも女性のスタッフも関係ない。兄ちゃんは色んな人から頼りにされていた。
口をポッカリ開けながら、兄ちゃんって凄いんだなぁと関心している間に治療は終わっていた。
だけれど、兄ちゃんに話しかけてくる人の多くが女の人だったことを考えてしまう。歯科衛生士ってやっぱり女の人が多いんだなぁ……と思って、自分の中にモヤっとした何かが現れては消えた。
小さい虫歯だったので、治療は通わなくても大丈夫だと、伝えられた。
個室を出る前に、
「本当に綺麗に磨かれていますね。早期発見できてよかったです。これからも大切になさってくださいね」
と言われて、兄ちゃんってやっぱり凄いんだなぁと、また同じことを思ってしまった。