ドSな兄と暮らしています
第4章 見つかったもの
4
あの晩から、兄ちゃんとの間にギクシャクとした空気が流れていた。
私が「兄ちゃん」と言おうとして
「おお……お兄ちゃん」
と噛んだ時があった。
いつもなら、「しお、お兄ちゃんってなんだよ〜! ちょっと気持ち悪いなぁ」とか笑いながらながらポカっと軽めのゲンコツとか来ると思ったら、
「おう」
としか言わなかった。
絶対、私があんなこと言ったからだ……
激しい後悔が3日に渡って続いたころ、この息苦しさに我慢ができなくなった。
とうとう、4日目に達したその日、放課後、家に帰る前に真希さんの家に寄ることにした。
真希さんの家は電車で1時間近くかかるので、兄ちゃんに簡潔に連絡を入れておく。
先月、兄ちゃんと2人で真希さんの家に訪れていたので、だいたい1ヶ月ぶりだった。来週にはまた、兄ちゃんと一緒に来る予定だった。
真希さんは、小さな平屋の一軒家に住んでいる。小さいけれど狭くは感じさせない。「一人で暮らすには充分よ」といつも言っていた。
あの晩から、兄ちゃんとの間にギクシャクとした空気が流れていた。
私が「兄ちゃん」と言おうとして
「おお……お兄ちゃん」
と噛んだ時があった。
いつもなら、「しお、お兄ちゃんってなんだよ〜! ちょっと気持ち悪いなぁ」とか笑いながらながらポカっと軽めのゲンコツとか来ると思ったら、
「おう」
としか言わなかった。
絶対、私があんなこと言ったからだ……
激しい後悔が3日に渡って続いたころ、この息苦しさに我慢ができなくなった。
とうとう、4日目に達したその日、放課後、家に帰る前に真希さんの家に寄ることにした。
真希さんの家は電車で1時間近くかかるので、兄ちゃんに簡潔に連絡を入れておく。
先月、兄ちゃんと2人で真希さんの家に訪れていたので、だいたい1ヶ月ぶりだった。来週にはまた、兄ちゃんと一緒に来る予定だった。
真希さんは、小さな平屋の一軒家に住んでいる。小さいけれど狭くは感じさせない。「一人で暮らすには充分よ」といつも言っていた。