テキストサイズ

ドSな兄と暮らしています

第7章 ふたりのこれから 〜最終章〜

「……えろいな」

兄ちゃんは少し顔を歪めて笑いながら、そう言った。
余裕がなくなってきたみたいだった。

だけれど兄ちゃんは、キスをしながら、片手で器用に丁寧に、私のパジャマのボタンを外していった。

ブラ以外を剥ぎ取られて、上半身の肌が露になる。


兄ちゃんは、私の体全体にスタンプを押すように、耳、首、胸へと唇を落としていった。
落とされたところから、熱を帯びるように、体が火照っていく。

兄ちゃんの柔らかい唇に触れられる度に、ゾクゾクと体の中の血液が駆け巡った。

「これ、邪魔だから取っちゃうね」

兄ちゃんはブラに手をかけると、私の背中に腕を回し、いとも簡単にホックを外してしまった。

私の胸を守っていた、たった1枚の布が身から引き離されてしまう。

「いやっ……!! 恥ずかしいよ……」

手で隠そうとすると、

「だーめ。よく見せて」

と言われて、両手をまとめられて、頭の上に押さえつけられてしまう。

兄ちゃんの目の前に、私の胸がしっかりと晒された。
私の細い手首は、兄ちゃんの大きな手の前には無力だ。

身動きが取れなくて更に羞恥心が増したところに、耳元で囁かれる。





「しっかり耐えろよ」






それが快楽への始まりの合図だった。

これからされることへの期待が羞恥心を上回る。
兄ちゃんは両腕を押さえつけたまま、胸のてっぺんにそっと唇をつけた。

「ん……!ぁぁあ……!!!」

感じたことの無い気持ち良さに体をよじらせる。

だけれど、そんなもんでは許されなかった。
私の乳首は口付けのあとに、舐められ、吸われ、甘噛みされて、どの刺激にも耐えられず意識が飛びそうになっていた。

「敏感だね」

そう言いながら、楽しそうに、兄ちゃんは攻めるのをやめない。
右の乳首を吸いながら、左の乳首は手でこねくり回す。
私の腰は浮き、秘部が濡ていくのがわかる。

「んあ、はぁ、あぁ……!! に、にいちゃ……っ!!」

必死で呼ぶけれど、止まらない。
苦しくなりながら息をして、気持ち良さに溺れかけた。
無意識に喘ぐ声も、大きくなってしまう。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ